天使たち＝Angelus why?=

今から53年前に演劇誌「テアトロ」に発表された。小劇場演劇、アンダーグラウンド演劇が全盛のころに生まれた作品。

とある都市(まち)に住む若者たちは「六日働き7日目は日曜日」・・なのだが毎週その日曜日を楽しめずにいる。そのころアメリカのまちに突如500人の凶暴なバイク乗りが現れ、暴力と破壊を繰り返し去っていった、その一団は「天使たち(Angels)」と呼ばれて、恐れられ人々の心を揺さぶった。

若者の一人与兵衛は、「日曜日にはこの街に“天使たち”がやってくる」と言う。そして女たちのリーダーはセイントお吉と呼ばれる正体不明の女、二人は互いの存在が気になっている・・・近松門左衛門の「女殺し油地獄」も二重写しにされながら、歌と踊り満載の舞台となっている。

（演出：岡井直道）